第18話:スバル、邂逅する!
怪盗出現の噂もすっかり流れてこなくなりました。
スバル(怪盗には結局会えなかった…でもこれだけカードがあれば怪盗装備の強化には足りるかな…あとはマイアさんのクラフト技術が上がったら強化してもらおう)
スバル(そうそう、マイアさんのご機嫌を取っておかないと…)
マイアさんにプレゼントを渡そうとしますが、リムストーンの欠片が足りなかったようです。
スバル(そういえばジュリアさんからクエスト報酬で貰ったのがあったな)
保管ボックスから報酬のリムストーンの欠片を取り出してマイアさんに渡そうとしますが…
マイアさんは湯浴みの真っ最中でした…
スバル(こんな朝からマイアさんてお風呂好きなんだな…よし、絆を深めるためにちょっとイタズラしてみよう♪)
突然スバルは服を着たまま湯船に入るとマイアさんに向ってお湯をかけ始めます。
スバル(よし、こっからマイアさんがお湯をかけ返してきてキャッキャウフフな展開に…あれ?)
マイアさんは冷静に立ち上がるとスバルに向って両手で大きくバツマークを出します。
スバル「ご、ごめんなさい!あの、これを渡そうと思って…」
慌ててスバルはリムストーンの欠片をマイアさんに渡します。
するとマイアさんの態度が豹変してスバルに丁寧にお礼の言葉を返してくれました。
スバル(すごい…猫にマタタビ、ポーンにリムストーンの欠片…でも機嫌が直って…あれ?)
スバル(やっぱりダメなんですね…)
スバル(うわー、そんなに怒らなくても…)
その日の夕方、スバルに【「秋のシルチケ祭り」14日目】の手紙が届きました。
スバル(今回のお題は「剛力のスクロールを3つ生産」か…このところのお題は達成できないものばっかりだったから…クラフトならできそうだしやってみよう)
クラフトルームに移動してソニアさんから剛力のスクロールの素材を教えてもらいます。
スバル(どれも持ってないし聞いたこともない素材ばかり…お金はかかるけどバザーで素材を買うか…お金は冒険で稼ぐことはできるけどシルチケは入手機会が限られてるし…)
クラフトルーム内にあるバザーで剛力のスクロール3巻分に必要な素材を購入してマイアさんに作成を依頼しました。
マイアさんがどんな風にクラフトするのか気になって様子を見に行ってみますが…
マイアさんは腕組みをして図面を見ているばかりで何も作ろうとする様子はありません。
スバル(まだ朝のお風呂のこと怒ってるのかな…)
しかしそのまま待っているとソニアさんからクラフト完成を知らせてくれました。
スバル(どうやって作ったの?ポーンの秘術だから見せられないとか?まさか念じるだけで作れるとかじゃないよね?)
不思議に思うスバルでしたが、剛力のスクロールを3巻作成して【秋のシルチケ祭り:14日目のミッション達成!】することができました。
翌日、マイアさんと自室で寛いでいるスバル。
スバル(庭に来る動物たちはエモートに反応するのか…この前マイアさんが牛を威嚇してたのはそれを試してたのかな…)
そんな会話をしているとマイアさんが庭に何か来ているのに気付いて教えてくれます。
スバルがベランダに出てみると…
スバル(巨大な鷲!?違う…これは噂に聞くグリフィン!?でも襲ってくる様子はなさそう…それにグリフィンってもっと大きい魔物だよな…これはきっと子供のグリフィンだ…)
最初は驚いたスバルでしたが、庭で遊んでいる様子の仔グリフィンを眺めているうちに愛着が湧いてきました。
スバル(魔物でもエモートに反応してくれるのかな…試してみよう♪)
スバルが拍手して仔グリフィンを呼んでみると、翼を広げながら走り寄って来てくれました。
喜んでいるのか少し興奮した様子の仔グリフィンをなだめてみると…
ゆっくり横たわるとそのまま寝てしまいました。
スバル(エモートに反応してくれた!可愛いな♪)
しばらく仔グリフィンとベランダ越しに戯れて満足したスバルは、クラン酒場で夕食にすることにしました。
海に沈む夕陽を眺めながら食事していると…
「キミがスバルだね」
名前を呼ばれて振り向くと、白翼覚者隊正装に身を包んだ長身で色白の肌と長い黒髪、そして暗い瞳が印象的な男性が立っていました。
スバル「はい…。あなたは…!?」
ジークフリート「私はジークフリート、覚者だよ」
スバル「あなたが…ボクが設立した同盟団に加入してくれたジークフリートさんですか?」
ジークフリード「その通りだよ。同盟を組んだからには団長に一度挨拶しておこうと思ってね。少し話してもいいかな?」
スバル「もちろんです!ボクも一度お会いして聞きたいことがあったので…」
ジークフリート「それで、キミが聞きたいことというのは何かな?」
スバル「はい、どうしてジークフリードさんのような熟練覚者さんが僕のような新人覚者のクランに加入してくれたのかと思って…」
ジークフリート「なるほど…。キミは大いなる意思の存在と云うものを感じたことはあるかい?」
スバル「えっ!?…はい、…いえ…」
ジークフリート「突拍子も無い話をしてすまんな…。白竜様とは違う…この世界全体の理を司る大いなる意思の存在を私は感じるんだ。そしてその理に不条理を感じるようになってしまってね…。キミのような新人覚者だった頃は目の前に起こる課題にただ一心不乱に立ち向かっていたものだが、それが今では同じことの繰り返し…、そんな中でこの世界全体の理を司る大いなる存在の意志を感じるようになって、その不条理さに不満が溜まっていたんだ。そんな時に白竜神殿のジョゼフ書記官から新しく年端も行かぬ少年が覚者になり、その少年覚者がクランを設立したという話を聞いた。それでキミのような新しい覚者と繋がることができれば、新鮮な刺激を受けてまたあの頃のようにこの世界の課題に取り組めるかも知れない…そんな気がしたんだよ」
ジークフリート「それに…」
スバル「それに、なんです?」
ジークフリート「キミとは他人の気がしなくてね。キミは覚者になる前の記憶が無いのだろう?私もそうなんだ…。全ての覚者ではないが、同じように覚者になる前の記憶を持たない者も多いと聞く。私は覚者は器ではないかと考えるんだ。どこか別の場所に魂があってこの世界でそれを受ける器が覚者だと。キミも自分自身を客観的に感じることがあるだろう?」
スバル「…敵に倒されて初めて命を失った時に、命を失っているのに意識があって復活場所を自分で選べたことは不思議に感じましたけど…」
ジークフリート「あとこの世界はそれぞれの覚者によって時間軸がずれているのにも関わらず同じ世界に存在している。だから終わったはずの出来事をまた体験したり、死んだはずの人物や魔物が生きていることもある。これらの考え方は『竜の教義(ドラゴンズドグマ)』に反するもので触れてはいけないのかも知れない。だから信じてくれなくても構わんよ。私の言ってることが正しいとは限らないからね。ただその魂の部分でキミと繋がりを感じているんだ。それだけは覚えておいてくれるかい?」
スバル「…はい、今のボクには難しい話ですけど、いつか分かる時が来るのかも知れませんね。お忙しいと思いますが、これからもよろしくお願いします」
ジークフリート「こちらこそ。でもキミは自分自身の考えを持ってこの世界の課題に挑んで欲しい。決して目的と手段を履き違えてはいけないよ。そうでないと私がキミのクランに加入した意味が無くなってしまう…。では長々と話して済まなかったね、今日はこれで失礼するよ」
そう言ってその場を去ろうとするジークフリートを呼び止めるスバル。
スバル「同盟団の補佐役としてクランの運営を助けてもらえませんか?」
ジークフリード「私で務まるなら、構わんよ。団長殿、よろしく頼む。だが同盟を結んではいてもこれはキミ自身の戦いなんだ。他の者のことは気にせず自分にできることをやっていけばいいさ」
そう返事をするとジークフリードはクラン酒場を去って行きました。
スバル「あまりに突飛な話だったから新手の宗教の勧誘かと思ったけど悪い人では無さそうだ…。いつか一緒に戦えるように頑張ろう!」
クランメンバーと思わぬ邂逅したしたスバルは決意を新たにしました。
翌日、レスタニアニュースの号外でクランミッションの存在を知ったスバル。
スバル(鬼の秘蔵酒を集めると報酬が貰えるのか…高レベルのオークを倒すと手に入るらしいけど今の自分には到底無理だし…ん?ボーナスミッションでオークを倒すと最大15個獲得できるの!?低いレベルのオークなら達成できそうだ…)
レスタニアニュースで<井戸底の伏兵達>というワールドクエストでオーク達が出現するらしい情報を得たスバルは《ハイデル街道の枯れ井戸》へと向かいます。
スバル(白竜神殿レーゼのこんな近くまでオーク達は侵入しているのか…)
井戸の底に潜んでいたオーク達を排除して5体の討伐を達成しました。
近くの丘で遭遇したオーク達も撃退して10体の討伐も達成できました。
手紙で送られてきた分も合わせて、手持ちの鬼の秘蔵酒は合計20個になりました。
スバル(同盟の団長としては情けないけど、今はこれが精一杯…。でもジークフリートさんが言っていたようにこれはボク自身の戦いなんだ…今自分にできることを自分なりにやっていこう!)
スバル(怪盗には結局会えなかった…でもこれだけカードがあれば怪盗装備の強化には足りるかな…あとはマイアさんのクラフト技術が上がったら強化してもらおう)
スバル(そうそう、マイアさんのご機嫌を取っておかないと…)
マイアさんにプレゼントを渡そうとしますが、リムストーンの欠片が足りなかったようです。
スバル(そういえばジュリアさんからクエスト報酬で貰ったのがあったな)
保管ボックスから報酬のリムストーンの欠片を取り出してマイアさんに渡そうとしますが…
マイアさんは湯浴みの真っ最中でした…
スバル(こんな朝からマイアさんてお風呂好きなんだな…よし、絆を深めるためにちょっとイタズラしてみよう♪)
突然スバルは服を着たまま湯船に入るとマイアさんに向ってお湯をかけ始めます。
スバル(よし、こっからマイアさんがお湯をかけ返してきてキャッキャウフフな展開に…あれ?)
マイアさんは冷静に立ち上がるとスバルに向って両手で大きくバツマークを出します。
スバル「ご、ごめんなさい!あの、これを渡そうと思って…」
慌ててスバルはリムストーンの欠片をマイアさんに渡します。
するとマイアさんの態度が豹変してスバルに丁寧にお礼の言葉を返してくれました。
スバル(すごい…猫にマタタビ、ポーンにリムストーンの欠片…でも機嫌が直って…あれ?)
スバル(やっぱりダメなんですね…)
スバル(うわー、そんなに怒らなくても…)
その日の夕方、スバルに【「秋のシルチケ祭り」14日目】の手紙が届きました。
スバル(今回のお題は「剛力のスクロールを3つ生産」か…このところのお題は達成できないものばっかりだったから…クラフトならできそうだしやってみよう)
クラフトルームに移動してソニアさんから剛力のスクロールの素材を教えてもらいます。
スバル(どれも持ってないし聞いたこともない素材ばかり…お金はかかるけどバザーで素材を買うか…お金は冒険で稼ぐことはできるけどシルチケは入手機会が限られてるし…)
クラフトルーム内にあるバザーで剛力のスクロール3巻分に必要な素材を購入してマイアさんに作成を依頼しました。
マイアさんがどんな風にクラフトするのか気になって様子を見に行ってみますが…
マイアさんは腕組みをして図面を見ているばかりで何も作ろうとする様子はありません。
スバル(まだ朝のお風呂のこと怒ってるのかな…)
しかしそのまま待っているとソニアさんからクラフト完成を知らせてくれました。
スバル(どうやって作ったの?ポーンの秘術だから見せられないとか?まさか念じるだけで作れるとかじゃないよね?)
不思議に思うスバルでしたが、剛力のスクロールを3巻作成して【秋のシルチケ祭り:14日目のミッション達成!】することができました。
翌日、マイアさんと自室で寛いでいるスバル。
スバル(庭に来る動物たちはエモートに反応するのか…この前マイアさんが牛を威嚇してたのはそれを試してたのかな…)
そんな会話をしているとマイアさんが庭に何か来ているのに気付いて教えてくれます。
スバルがベランダに出てみると…
スバル(巨大な鷲!?違う…これは噂に聞くグリフィン!?でも襲ってくる様子はなさそう…それにグリフィンってもっと大きい魔物だよな…これはきっと子供のグリフィンだ…)
最初は驚いたスバルでしたが、庭で遊んでいる様子の仔グリフィンを眺めているうちに愛着が湧いてきました。
スバル(魔物でもエモートに反応してくれるのかな…試してみよう♪)
スバルが拍手して仔グリフィンを呼んでみると、翼を広げながら走り寄って来てくれました。
喜んでいるのか少し興奮した様子の仔グリフィンをなだめてみると…
ゆっくり横たわるとそのまま寝てしまいました。
スバル(エモートに反応してくれた!可愛いな♪)
しばらく仔グリフィンとベランダ越しに戯れて満足したスバルは、クラン酒場で夕食にすることにしました。
海に沈む夕陽を眺めながら食事していると…
「キミがスバルだね」
名前を呼ばれて振り向くと、白翼覚者隊正装に身を包んだ長身で色白の肌と長い黒髪、そして暗い瞳が印象的な男性が立っていました。
スバル「はい…。あなたは…!?」
ジークフリート「私はジークフリート、覚者だよ」
スバル「あなたが…ボクが設立した同盟団に加入してくれたジークフリートさんですか?」
ジークフリード「その通りだよ。同盟を組んだからには団長に一度挨拶しておこうと思ってね。少し話してもいいかな?」
スバル「もちろんです!ボクも一度お会いして聞きたいことがあったので…」
ジークフリート「それで、キミが聞きたいことというのは何かな?」
スバル「はい、どうしてジークフリードさんのような熟練覚者さんが僕のような新人覚者のクランに加入してくれたのかと思って…」
ジークフリート「なるほど…。キミは大いなる意思の存在と云うものを感じたことはあるかい?」
スバル「えっ!?…はい、…いえ…」
ジークフリート「突拍子も無い話をしてすまんな…。白竜様とは違う…この世界全体の理を司る大いなる意思の存在を私は感じるんだ。そしてその理に不条理を感じるようになってしまってね…。キミのような新人覚者だった頃は目の前に起こる課題にただ一心不乱に立ち向かっていたものだが、それが今では同じことの繰り返し…、そんな中でこの世界全体の理を司る大いなる存在の意志を感じるようになって、その不条理さに不満が溜まっていたんだ。そんな時に白竜神殿のジョゼフ書記官から新しく年端も行かぬ少年が覚者になり、その少年覚者がクランを設立したという話を聞いた。それでキミのような新しい覚者と繋がることができれば、新鮮な刺激を受けてまたあの頃のようにこの世界の課題に取り組めるかも知れない…そんな気がしたんだよ」
ジークフリート「それに…」
スバル「それに、なんです?」
ジークフリート「キミとは他人の気がしなくてね。キミは覚者になる前の記憶が無いのだろう?私もそうなんだ…。全ての覚者ではないが、同じように覚者になる前の記憶を持たない者も多いと聞く。私は覚者は器ではないかと考えるんだ。どこか別の場所に魂があってこの世界でそれを受ける器が覚者だと。キミも自分自身を客観的に感じることがあるだろう?」
スバル「…敵に倒されて初めて命を失った時に、命を失っているのに意識があって復活場所を自分で選べたことは不思議に感じましたけど…」
ジークフリート「あとこの世界はそれぞれの覚者によって時間軸がずれているのにも関わらず同じ世界に存在している。だから終わったはずの出来事をまた体験したり、死んだはずの人物や魔物が生きていることもある。これらの考え方は『竜の教義(ドラゴンズドグマ)』に反するもので触れてはいけないのかも知れない。だから信じてくれなくても構わんよ。私の言ってることが正しいとは限らないからね。ただその魂の部分でキミと繋がりを感じているんだ。それだけは覚えておいてくれるかい?」
スバル「…はい、今のボクには難しい話ですけど、いつか分かる時が来るのかも知れませんね。お忙しいと思いますが、これからもよろしくお願いします」
ジークフリート「こちらこそ。でもキミは自分自身の考えを持ってこの世界の課題に挑んで欲しい。決して目的と手段を履き違えてはいけないよ。そうでないと私がキミのクランに加入した意味が無くなってしまう…。では長々と話して済まなかったね、今日はこれで失礼するよ」
そう言ってその場を去ろうとするジークフリートを呼び止めるスバル。
スバル「同盟団の補佐役としてクランの運営を助けてもらえませんか?」
ジークフリード「私で務まるなら、構わんよ。団長殿、よろしく頼む。だが同盟を結んではいてもこれはキミ自身の戦いなんだ。他の者のことは気にせず自分にできることをやっていけばいいさ」
そう返事をするとジークフリードはクラン酒場を去って行きました。
スバル「あまりに突飛な話だったから新手の宗教の勧誘かと思ったけど悪い人では無さそうだ…。いつか一緒に戦えるように頑張ろう!」
クランメンバーと思わぬ邂逅したしたスバルは決意を新たにしました。
翌日、レスタニアニュースの号外でクランミッションの存在を知ったスバル。
スバル(鬼の秘蔵酒を集めると報酬が貰えるのか…高レベルのオークを倒すと手に入るらしいけど今の自分には到底無理だし…ん?ボーナスミッションでオークを倒すと最大15個獲得できるの!?低いレベルのオークなら達成できそうだ…)
レスタニアニュースで<井戸底の伏兵達>というワールドクエストでオーク達が出現するらしい情報を得たスバルは《ハイデル街道の枯れ井戸》へと向かいます。
スバル(白竜神殿レーゼのこんな近くまでオーク達は侵入しているのか…)
井戸の底に潜んでいたオーク達を排除して5体の討伐を達成しました。
近くの丘で遭遇したオーク達も撃退して10体の討伐も達成できました。
手紙で送られてきた分も合わせて、手持ちの鬼の秘蔵酒は合計20個になりました。
スバル(同盟の団長としては情けないけど、今はこれが精一杯…。でもジークフリートさんが言っていたようにこれはボク自身の戦いなんだ…今自分にできることを自分なりにやっていこう!)
タグ:DDON
コメント 0